農薬は使っていますか

梨・葡萄ともに最低限の農薬は使用しています。榎戸園では、平成15年より減農薬に努めています。播種から収穫時期までの期間の短い野菜や、病害虫に対して強い果樹(ラズベリーやブルーベリーなど)では無農薬栽培やJAS有機栽培が可能ですが、永年果樹の梨・葡萄では、無農薬栽培は確立していません。それは一年中病害虫の危険にさらされているからです。

一般的に果樹栽培では、成育過程において、定期的に薬剤防除を行っています。都道府県・産地において、地域特性に応じた防除基準が設けられています。この防除基準に応じた栽培を基本としています。榎戸園においても、この基準を尊重し防除をおこなっていますが、独自の基準により減農薬を実施しております。

1.日本植物防疫協会より取り寄せたトラップ資材、及び市販のトラップ資材により、害虫の発生状況を判断し、適期に効果の高い防除を実施すること。
※ トラップ資材とは、病害虫発生予察をするために、害虫の好む色や、化学合成した性フェロモンにより集め、それを捕獲する資材です。

2.昆虫の性フェロモンを利用したフェロモン資材(コンフューザーN)を使用し、交尾阻害により、害虫(シンクイムシ類)の絶対数を減少させること。

 1993年より畑の下草は完全に刈り込まない「草生栽培」を実践し、土の団粒化・柔軟化・土壌病害の予防・病害虫の天敵温存に努めています。又、2016年からは、天敵を利用した国の研究プロジェクトに圃場提供などの協力をし、研究成果に基づき、実践し、持続的な農業を目指しています。(2019.10.15 追記)

3.観察により、判断できるアブラムシ類、アザミウマ類、ハダニ類においては予防的な防除は極力避けること。対策防除に徹する。

4.葉の展葉速度・気温・雨量・天候を考慮した薬剤及び散布時期の選択を心がけること。

5.東京都農薬指導管理士として、定期的に更新講習を受講し、常に農薬使用・管理の技術研鑽を怠らないこと。

6.農薬情報発信が最も正確・迅速なJA全農からの情報を取得できる「全農アピネス」の利用により、最新の農薬情報を取得すること。

これらを統合し、常に減農薬に努めております。

ご不明な点は、農薬指導管理士 ハラシマヒデアキをご指名ください。

又、平成23年には東京都エコ農産物認証を取得し、平成25年にはナシにおいて化学農薬を慣行の25%減を達成した農産物に認証される、「東京都エコ農産物25」を取得しています。

平成26年5月時点で、ナシで認証を受けている農家は、東京都で6名(内、稲城市で3名)です。

東京都農業振興事務所ホームページ

http://www.agri.metro.tokyo.jp/about/agri_envi/tokyo_eco/index.html

これからも、日々新しくなる防除技術を積極的に取り入れ、農薬使用を最低限に抑えた栽培を実施して行きます。

文責:原嶋英晃