高尾ぶどうの色がついてきました.

台風8号が直撃するのではと心配した数日でした。 関東直前で勢力が衰え、被害は全くなく胸をなで下ろしています。 着色始まり2水も回り肥大良好 7月も中旬になり、高尾ぶどうの色がついてきました。

前回のブログでも話しましたが、7月になると高尾ぶどうは水が回り、収穫期と同じように肉質が柔らかくなります。同時に急激な肥大をみせます。次の段階として、着色が始まります。 一般的に高尾ぶどうの着色は、ポッポッポッという感じに、一つ出た、3つ出た10こ出たというような着色が良いとされています。逆にぼわーんと全体にあかるむのは良くないといわれています。 いまのところポッポッと出ているようです。 これからの時期は、仕上げ摘果を行い、袋をかけ、病気を防ぐ対策が重要な仕事となります。袋掛が終わると、ボルドー液という安全で効果的な薬剤を葉に散布します。ボルドー液は生石灰と硫酸銅を混合した水溶液で、葡萄栽培には切っても切れない資材です。とても歴史のある資材なんですよ。

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ボルドー液は、フランスのボルドー地方で1882年に見いだされた薬剤です。ボルドー地方といえば、ワインの産地として世界的に有名ですよね。もちろん、ワイン用ぶどうだけではなく生食用ぶどうも作っていました。 当時、ぶどう泥棒が横行していました。農園主は、青色が人の食欲を落とすことに注目し、ぶどうに硫酸銅溶液をかけて盗難を防止していました。 確かに、べったりと青い薬液がついていたら、ちょっと食べるのを躊躇しますよね。ある年、ぶどうにとって大敵の「ベト病」が大発生しました。「べと病」は潜伏期間が短く、雨水や水滴により再感染を繰り返し、葉を落としてしまう恐ろしい病気です。その際、盗難防止の為に、硫酸銅溶液をかけてあった、道路際だけが罹病しませんでした。このことに注目した、ボルドー大学のピエール・ミラルデ教授は試験をし、この効果を立証しました。それ以来世界中のぶどう農家で使われ続けているのです。 実際には、硫酸銅は人体に対して安全であり、有機農業対応農薬として登録されている薬です。実際には生石灰溶液を混合し、効果を抑制しながら使用しています。また、袋をかけた後に散布しますので、ぶどうの実を汚すことがありません。 こんな風に偶然に発見される薬剤や資材が、農業の現場では意外と多いんですよ。追々紹介して行こうと思います

かれん

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