高尾ぶどうの袋掛(ふくろかけ)がおわりました。きれいなブルームがまもれますように。

袋掛

ぶどうの袋掛が終わりました。袋掛は8月末の収穫に向け、農薬を実に接触しないようにするために行います。また、雨水や外気にさらさないことによって、ブルームが綺麗にのり、商品価値を高める意味もあります。ブルームはご存じの方も多いと思います。ブルームとは果物や野菜の果実における、果皮表面の白い粉状の蝋物質。熟した新鮮な果実によく見られる物で、果実から自然に分泌されている天然物質です。実にとっては水分の蒸散を防ぐ効果があります。又、手でこすると取れてしまうので、鮮度のバロメーターとして使われることもあります。

前回のブログで「ボルドー液」の話しに触れました。よくクイズ番組にもでる、ボルドー液の歴史について紹介します。

硫酸銅製品硫酸銅溶液生石灰溶液

ボルドー液は、フランスのボルドー地方で1882年に見いだされた薬剤です。ボルドー地方といえば、ワインの産地として世界的に有名ですよね。もちろん、ワイン用ぶどうだけではなく生食用ぶどうも作っていました。 当時、ぶどう泥棒が横行していました。農園主は、青色が人の食欲を落とすことに注目し、ぶどうに硫酸銅溶液をかけて盗難を防止していました。 確かに、べったりと青い薬液がついていたら、ちょっと食べるのを躊躇しますよね。ある年、ぶどうにとって大敵の「ベト病」が大発生しました。「べと病」は潜伏期間が短く、雨水や水滴により再感染を繰り返し、葉を落としてしまう恐ろしい病気です。その際、盗難防止の為に、硫酸銅溶液をかけてあった、道路際だけが罹病しませんでした。このことに注目した、ボルドー大学のピエール・ミラルデ教授は試験をし、この効果を立証しました。それ以来世界中のぶどう農家で使われ続けているのです。 実際には、硫酸銅は人体に対して安全であり、有機農業対応農薬として登録されている薬です。実際には生石灰溶液を混合し、効果を抑制しながら使用しています。また、袋をかけた後に散布しますので、ぶどうの実を汚すことがありません。 こんな風に偶然に発見される薬剤や資材が、農業の現場では意外と多いんですよ。追々紹介して行こうと思います