高尾ぶどう

高尾ぶどうの収穫前
高尾ぶどうの収穫前

『高尾』は1956年(昭和31年)に東京都農業試験場(東京都立川市、現農林総合研究センター)の芦川孝三郎氏が育成、選抜した巨峰の実生改良種です。

高尾ぶどうの果粒は紫黒色の長楕円形(ラグビーボール形)で、巨峰よりやや小さく、果肉は締まっています。甘みは強く、酸味は適度、わずかに香りがあり、食味は濃厚。種なしのぶどうです。

高尾ぶどうは品質は優れているものの、栽培管理が非常に難しいため、ほとんど普及しませんでした。 しかし稲城市や日野市では、高尾ぶどうに惚れ込んだ生産者の手によって、1970年(昭和45年)ごろから栽培が始められました。1976年(昭和51年)に「稲城市高尾ぶどう研究会(現稲城市高尾ぶどう生産組合)」、1987年(昭和62年)に「日野市ぶどう研究会(現日野市ぶどう組合)」が発足されました。 生産方法や販売方法などについての試行錯誤を繰り返しながら、次第に認知され、現在「高尾」は贈答用高級ブドウのブランドとして定着しています。

園主のひとこと

私は高尾ぶどう 一種類だけを作ってきましたが、ここ数年異なる品種も栽培してみました。そこで感じることは、高尾ぶどうの栽培には巨峰などにくらべ、非常に時間がかかるということです。 ぶどうは主軸から果梗が出ていて、その先に粒がついています。この果梗の発生位置が大変不規則であること。これは房づくりに関するマニュアル化がしにくいということです。また、開花後の樹勢を強く維持する作りであるため、枝の脇から伸びた副梢の除去や整理に大変時間をとられる。更には、木の寿命もみじかくなってしまう。

そんな中で、葉面積指数に収量の基準をおき、無駄な徒長を少なくする手法を試しています。「4倍体ぶどうをつくりこなす」の鈴木英夫先生のメソッド。「ぶどう栽培ハンドブック」の高橋国昭先生の理論をとりいれています。

かれん

2021年5月
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